[フランクフルト 12日 ロイター] - ドイツ鉄鋼・エンジニアリング大手ティッセンクルップ (DE:TKAG)が発表した第2・四半期(1─3月)決算は、純損失が5倍以上に膨らんだ。新型コロナウイルス流行ですべての事業部門が打撃を受けた。
第2・四半期の純損失は9億4800万ユーロ(10億2000万ドル)。第3・四半期の純損失は10億ユーロに達する可能性があるとした。
同社は、エレベーター事業のティッセンクルップ・エレベーターをプライベートエクイティ(PE)のアドベント、シンベンなどから成る企業連合に172億ユーロで売却することで合意。
売却対価は9月末までに支払われる見込みだが、それまでの運転資金として、ドイツ復興金融公庫(KfW)から10億ユーロの信用枠を取り付けたと説明した。
ティッセンクルップの最大の顧客である自動車セクターも新型コロナ流行で打撃を受け、世界中の工場を閉鎖、各メーカーが相次いで業績悪化を警告している。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200512T062151+0000