[10日 ロイター] - 米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は10日、新型コロナウイルスが空気中を漂う微粒子「エアロゾル」を介し感染する公算はある程度起こり得るとの認識を示した。
世界保健機関(WHO)は前日、新型コロナ感染に関する新たなガイドラインを公表し、エアロゾルを介した感染に関する報告を一部認めた。
ファウチ氏は「エアロゾルを介した感染を巡ってはまだ疑問は存在するが、ある程度起こり得る」と述べた。
米国では経済活動の再開に伴い、新型コロナ感染が再拡大し、感染者数は300万人を突破している。
ファウチ氏はさらに、新型コロナ対応で複数のワクチン候補が必要との見方を改めて示し、「ワクチン開発に携わる企業はすでに数百万人分のワクチン製造に向け協議を進めているほか、うち複数社は今後1年をめどに数十億人分の製造を確約している」と述べた。
米政府はワクチン開発への取り組みで、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J) (N:JNJ)やモデルナ (O:MRNA)、ノババックス (O:NVAX)、英アストラゼネカ (L:AZN)などに数十億ドルの資金を投入している。
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