[パリ/ミラノ 28日 ロイター] - 高級ブランド「グッチ」などを展開する仏ケリング (PA:PRTP)が28日発表した第2・四半期の既存店売上高は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が響き、43.7%減少した。
アジアでの業績は回復軌道にあるものの、今後の売上高や利益率のトレンドを巡る視界は不良とし、下期の業績見通しは示さなかった。
UBSによる売上高予想は46%減だった。
ブランド別ではグッチの売上高(為替や企業買収などの影響を除く比較可能ベース)が45%減、イブ・サンローランが48%減、ボッテガ・ヴェネタが24.4%減だった。
コロナ禍の影響で中国や欧州、米国での店舗が休業となる半面、オンライン売上高は堅調で、売上高全体に占める割合は18%と、年初の10%弱から拡大した。
全体の営業利益率は17.7%に縮小した。
ケリングは「今年前半の減収が下期に相殺されることはない」との見通しを示した。デュプレ最高財務責任者(CFO)は、旅行客の欠如が業界全体への重しになると予想した。
競合の仏LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン) (PA:LVMH)が前日発表した第2・四半期業績は売上高が38%減、営業利益率が9%だった。