[フランクフルト 30日 ロイター] - 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW) (DE:VOWG_p)が30日発表した上半期(1─6月)決算は、営業赤字を計上した。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、出荷台数が27%減少した。VWは配当について、当初案より引き下げると明らかにした。
VWは、通年の売上高は2019年の水準から大幅に減少すると予想した。ただ、ロックダウン(都市封鎖)の緩和に伴い、世界の売上高は徐々に回復しているとも指摘した。
上半期の調整後の営業損益は8億ユーロ(約9億4000万ドル)の赤字。前年同期は100億ユーロの黒字だった。
VWは通年の営業損益について、特別項目計上前・計上後ともに黒字は確保するものの、2019年をかなり下回るとの見通しを示した。
2019年の配当は、普通株1株当たり4.80ユーロ、優先株1株当たり4.86ユーロとした。従来はそれぞれ6.50ユーロ、6.56ユーロを提案していた。