[シドニー 18日 ロイター] - オーストラリアで過去24時間に確認された新型コロナウイルス新規感染者は1カ月ぶりの少なさになったことがほぼ確定した。人口が2番目に多いビクトリア州が再導入した厳しいロックダウン(都市封鎖措置)が豪全土の感染再拡大を防いだとの期待が高まっている。
ビクトリア州で確認された新規感染者数は222人で、人口が最も多いニューサウスウェールズ州では3人の新規感染者が報告された。
他の州による報告はまだ全て終わっていないが、大半は感染者をゼロに抑えてきた。このため、豪全土の新規感染者は、7月18日の212人以来の低水準になったとみられる。
ビクトリア州では州都メルボルンでの集団感染発生を受け、ロックダウンが再導入された。
今月初旬には新規感染者が700人超に達し、過去最多を記録していたが、厳しい措置が感染拡大抑制につながっているとみられる。
オーストラリアの新型コロナ感染者数は累計で2万4000人近くに達し、死者はビクトリア州で過去24時間に報告された17人を含めて438人となった。
一方、豪バイオテクノロジー企業CSL (AX:CSL)は、英製薬会社アストラゼネカ (L:AZN)が開発している新型コロナのワクチン候補を豪国内で生産する可能性について、同社と協議していると発表した。
豪政府は16日、国内でのワクチン生産に向けた合意が近くまとまるとの見通しを示し、生産は2021年になる可能性が高いとしていた。
*内容を追加しました。