[ワシントン 1日 ロイター] - トランプ米大統領は1日、コロナ禍の打撃を受けている米航空業界を支援すると言明した。しかし、詳細には踏み込まなかった。
トランプ大統領は記者団に対し「政権は航空業界を支援する」とし、「航空業界の経営は好景気でも厳しい」と語った。
トランプ大統領のコメントを受け、航空株は一時上昇したものの、上げを維持できず、アメリカン航空 (O:AAL)は終盤の取引で0.2%安、ユナイテッド航空 (O:UAL)は約1%安で推移した。
メドウズ米大統領首席補佐官もこの日、航空業界の大規模解雇の回避に向け、政権が「多くの行政行動を検討している」と述べていた。
コロナ禍に伴う旅行需要の低迷で、米航空業界の月間損失は50億ドル超に上る。
アメリカン航空はこれまでに、9月に期限を迎える政府の雇用支援が延長されなければ、総従業員が10月に約4万人縮小する見通しと発表。ユナイテッド航空も、パイロットの約2割に相当する2850人を削減する必要があるとしている。
ホワイトハウス高官は、雇用面だけでなく国家安全保障や供給網を巡る観点からも、航空業界支援はトランプ政権の「重要懸案」と指摘。航空業界支援策については議会で超党派による幅広い支持があるとし、「交渉の用意は整っている」と述べた。
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