[ブリュッセル 3日 ロイター] - 欧州連合(EU)は、英製薬大手アストラゼネカ (L:AZN)と契約した新型コロナウイルスのワクチンについて、当初3000万回分を年末までに入手可能との見通しを示した。欧州委員会の当局者が3日、明らかにした。
1人1回分の計算では、EUの人口の6─7%をカバーすることになる。
欧州委は、少なくとも3億回分の確保と1億回分の追加購入権で、アストラゼネカに対して3億3600万ユーロ(3億9780万ドル)の手付金を支払った。
当局者は「全加盟国に対して、同時に同一価格でワクチンが確保されることを望んでいる。例えば、アストラゼネカに関しては、今年末時点で一定の数量を、できれば3000万回分、入手できるだろう」と語った。
欧州委は、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J) (N:JNJ)や仏サノフィ (PA:SASY)、米モデルナ (O:MRNA)、独キュアバック (O:CVAC)とも交渉を進めている。