[ストックホルム 15日 ロイター] - フィンランドの通信機器メーカー、ノキア (HE:NOKIA)は、従業員の職務復帰に際した保護策の一環として、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の症状とマスク着用の有無を温度検知カメラとリアルタイムビデオ分析によって判断する自動システムを開発した。
このシステムは、インドのチェンナイにある同社工場で2カ月にわたり使用されており、施設内で20万人以上のスクリーニングを行なっている。
機器の担当者はロイターに、システムが対象人物の発熱やマスク不使用を検知するとオペレーションセンターに警報が届くと説明した。
地元の規制に従い、プライバシー保護のため顔をぼやかす設定が可能。
同担当者は、「ノキアの工場と研究・開発(R&D(センターはこのシステムを導入する方針」と述べた。また北米、中南米、アジアで学校や政府施設など部門を超えて設置する方向で、「極めて進んだ段階」の協議が行われていると付け加えた。
ノキアによると、このシステムは、利用者が機械のメインテナンスなど他の機能を追加することもできる。