[ベルリン 18日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は18日、ドイツ経済について、新型コロナウイルスの感染第2波に伴い、下振れリスクが高まっているという認識を示した。感染第1波に対するドイツ政府の対応は「迅速かつ強力だった」と評価した。
ドイツ経済は第2・四半期に9.8%落ち込んだものの、第3・四半期は8.2%の伸びと、予想を上回る回復を示した。
IMFは、ドイツ経済が今年、約5.5%のマイナス成長となり、来年も完全な回復は見込めないとした上で、政府が労働市場の保護や企業を存続させるための支援など、経済を持続的な回復軌道に乗せるための政策を継続すべきと提案した。
また、コロナ感染が抑制できない場合、制限の強化や長期化を余儀なくされ、経済見通しへのリスクが大幅に高まると警告した。
銀行当局に対しては、コロナ禍の中でドイツ銀 (DE:DBKGn)やコメルツ銀 (DE:CBKG)などの市中銀行が配当支払いや自社株買いを行わないよう監督すべきとした。