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肥満者のコロナ死亡リスク上昇、研究報告「ワクチン優先接種を」

発行済 2021-03-05 01:51
更新済 2021-03-05 01:54

[ロンドン 4日 ロイター] - 肥満が新型コロナウイルス感染症による死亡リスクを高めることを示す新たな研究報告が4日発表された。

世界肥満学会が米ジョンズ・ホプキンズ大学や世界保健機関(WHO)のデータを分析したところ、肥満者が成人の半数以上を占める国は、そうでない国と比較してコロナによる死亡率が10倍高く、世界のコロナ死者約250万人中、9割近い220万人が肥満者の多い国々に集中していることが分かった。

研究の共同責任者である豪シドニー大学のティム・ロブスタイン客員教授は「日本や韓国を見ると、コロナの死亡率が非常に低いだけでなく、成人肥満のレベルも非常に低い」と指摘した。

世界肥満学会の会長を務めるリバプール大学のジョン・ワイルディング教授は「肥満がリスクを高めると認識することが非常に重要」とした上で、糖尿病や心血管疾患などの患者と同様に、肥満者もワクチンの優先接種対象として考慮されるべきという考えを示した。

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