[ロンドン 6日 ロイター] - 英予算責任局(OBR)は6日、2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにするという目標達成に向けた取り組みが公的債務に及ぼす影響について、政府が迅速に対応することを前提に、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)ほど深刻でない可能性があるとの見解を示した。
OBRが発表した政府財政が直面するリスクに関する報告書によると、政府が気候変動対策に早期に取り組んだ場合、2050-51年の公的部門純債務は国内総生産(GDP)比21%、現在のGDPで換算して4690億ポンド(6500億ドル)増加する。「これは、パンデミックに起因した増加を若干下回る」としている。
一方、対応が遅れた場合はGDP比23%相当増加すると試算した。