[ブリュッセル 25日 ロイター] - 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は25日、域内の市民が来年の夏に新型コロナウイルス検査や隔離期間なしに他のEU加盟国に渡航するためにはコロナワクチンの追加接種(ブースター接種)が必要になると提言した。
また、世界保健機関(WHO)が承認したワクチン接種者の入域を認めることも提案。これにより中国製やインド製のワクチン接種者の不要不急の入域が可能となる。
さらに、時間の経過とともに免疫力が低下することを考慮し、ワクチン接種完了後9カ月以内であれば効果が持続しているとみなすことも提言した。来年1月10日から適用するという。
域内市民の大半が2021年第2─第3・四半期にワクチン接種を完了しているため、来年半ばにはおおむね効果が切れることになる。
欧州のステラ・キリアキデス委員(保健・食品安全担当)によると、域内のワクチン接種率は65%。