[23日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は23日、欧州や北米などで感染が確認されている「サル痘」について、この感染症を引き起こすウイルスの変異は今のところ確認されていないと発表した。
サル痘は、天然痘ウイルスに似たサル痘ウイルスによる感染症だが、症状は天然痘より軽い。
WHOの天然痘対応部門の責任者、ロザムンド・ルイス氏はサル痘ウイルスはそれほど変異しないと述べた。ただ、感染者から採取したウイルスのゲノムが解析されれば、今回の感染拡大の理解に役立つとの考えを示した。
WHOの技術責任者、マリア・バンケルコフ氏は、欧州と北米で確認された100人以上の感染者の症状は重くないとし、「状況は制御可能」との見方を示した。