[9日 ロイター] - 米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)は9日に発表した短期エネルギー見通し(STEO)で、経済の成長を背景に米国の2022年電力消費量は過去最高水準になるとの見通しを示した。
EIAの予測では22年の電力需要は4兆0270億キロワット時(kWh)で、21年の3兆9300億kWhから増加する。23年は4兆0180億kWhへの減少を見込む。
新型コロナウイルスの大流行があった20年は3兆8560億kWhで8年ぶりの低水準に落ち込んだ。過去最高は18年の4兆0300億kWhだった。
EIAによると、22年の電力販売量は、家庭向けが1兆4940億kWh、オフィス復帰が増えている商業用が1兆3710億kWh、産業用が1兆0190億kWhに増加する見込み。過去最高は、家庭向けが21年の1兆4770億kWh、商業用が18年の1兆3820億kWh、産業用は00年の1兆0640億kWh。
電源構成は、天然ガスの比率は22年が21年と同じ37%、23年は36%に低下する。石炭は再生可能エネルギー発電の拡大で21年の23%から22年は22%に、23年には20%に低下すると予想した。
再生可能エネルギー発電は、21年の20%から22年に22%に、23年には24%に上昇。原子力は21年の20%から22年に19%に低下するものの、23年には20%に上昇する見込み。
22年のガス販売量(1日当たり)は、家庭向けが134億4000万立方フィート、商業用が92億3000万立法フィート、産業用が228億4000万立法フィート、発電用は314億4000万立方フィートと予測した。過去最高は家庭用が96年の143億2000万立方フィート、商業用が19年の96億3000万立方フィート、産業用が1973年の238億立方フィート、発電用は20年の317億5000万立方フィート。
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