[台北 29日 ロイター] - 台湾当局は29日、10月13日から海外からの渡航者に対する新型コロナウイルス関連の隔離義務を撤廃し、観光客を受け入れると発表した。渡航者受け入れの最終段階が完了することになる。
台湾は、アジアの大半で隔離義務が緩和・撤廃される中でも一部の到着時隔離義務を継続。6月には隔離期間を7日から3日に短縮していた。
台湾で年初から報告された新型コロナ感染者は630万人。しかし、99%以上が軽症または無症状のため、当局は「新台湾モデル」という規制緩和に入っている。
台湾行政院(内閣)の羅秉成報道官は記者団に、台湾のワクチン接種率は高く域内の新型コロナ感染が制御できていることから、渡航者受け入れ再開の時が来たと述べた。渡航者はなお7日間の健康観察と迅速検査が義務付けられているが、観光客の帰国は許可されるという。
当局は10月13日の再開を目指していると明らかにした。
また29日には、到着時のPCR検査義務撤廃、過去に適用していた国全てについてのビザなし渡航再開など、他の緩和措置も取られた。
コロナ禍を通して、台湾市民と外国人居住者は海外との往来を許可されていたが、自宅かホテルで最大2週間の隔離義務があった。