[ロンドン 6日 ロイター] - 英商工会議所(BCC)の四半期調査によると、企業の利益見通しは広範囲な値上げ予定にもかかわらず、2020年末の新型コロナウイルス禍最悪期以来最低に落ち込んでいる。経済にとっては新たな暗雲の兆しとなる。
調査では、来年に利益が増加すると確信していると回答した企業は3社中1社で、減少を予想した企業は39%だった。
今後3カ月以内に値上げを予定している企業は62%、過去最高となった前期の65%に迫る水準だった。
イングランド銀行(英中央銀行)はインフレ高進の常態化を懸念し、利上げを実施している。
調査では、企業の37%が金利上昇の影響を懸念していると回答。約80%が投資支出を据え置くまたは減らすと答えた。
BCCの調査担当責任者、デービッド・バーリア氏は、「多くの企業はインフレ高進と金利上昇で挟み撃ちにされている」と述べた。
調査は8月22日から9月16日の期間に、中小企業を中心とする5200社に対し実施した。