[上海 8日 ロイター] - 中国で10月1日の国慶節(建国記念日)から始まった大型連休中の旅行者数は4億2200万人と、前年同期比18.2%減少したことが政府のデータで分かった。新型コロナウイルスの感染対策として厳しい規制が打ち出されている影響が続いていることがうかがえる。
中国国営中央テレビ(CCTV)が8日、文化観光省の統計として伝えたところでは、旅行者数は2019年のコロナ禍前の60.7%にとどまった。
国内旅行産業の収入は2872億元(403億7000万ドル)と前年同期を26.2%下回り、19年の44.2%だった。
人気観光地の1つ、雲南省シーサンパンナではオミクロン株派生型「BA.5.2」の陽性者12人が報告された後、複数の地区でのロックダウンや旅行者の移動禁止措置などが実施された。