Olena Harmash Yuliia Dysa
[キーウ 20日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は20日、同国軍が東部ドネツク州の町アブデーフカでロシア軍の新たな猛攻を退け、激しい戦闘の中で地歩を固めていると述べた。
ゼレンスキー氏と軍幹部らは南部ヘルソン州を訪れ、同州やアブデーフカ周辺、その北部にありロシア軍が攻撃を強化しているクピャンスクについて協議した。
同氏はメッセージアプリ「テレグラム」に投稿した動画で「ここ数日、ロシア側の損害は実に甚大だ」とした上で、「強力な国防を維持し、占領者を連日撃破している全ての兵士に感謝する」と述べた。
大統領府は、ロシア軍のアブデーフカ攻撃により人員と装備の「記録的な損害」を被ったと述べたが、その程度についての詳細は明らかにしなかった。
ロイターは戦況を確認できなかった。
ロシア政府はアブデーフカ周辺の戦況は自軍の方が有利だと主張している。一方ウクライナ軍によると、戦闘は前線に沿って激化しており、この24時間で約90件の衝突があったという。これは、1週間前の平均である約60件を上回っている。