今週初め仮想通貨価格は上昇傾向であったが、22日のアジア時間にはわずかに下落した。一方、日本銀行は中央銀行デジタル通貨(CBDC)が現在の金融システムにどのような影響を与えるのかを検討している。
22日午前、ビットコインは日本時間午後1時34分時点で0.31%安の3951.4ドルだった。
イーサリアムは1.01%安の146.71ドル、リップルは2.83%安の0.32091ドル、ライトコインは3.05%安の49.547ドルだった。
仮想通貨市場の時価総額は、先週の1200億ドルから上昇し1350億ドルとなった。
日本銀行がCBDCの機能を調査していると言って報告書を公開した。一般の人々が紙幣と同じように利用できるのか、それとも大口の決済のみに限定したほうがいいかなどを調査している。
同行は、CBDCの「支払決済の効率性や金融構造」、経済全体への影響を検討する必要があると述べている。だが、「日本銀行を含む多くの主要中央銀行は、現時点では銀行券を代替するようなデジタル通貨を発行する計画はないと表明している」とも強調している。
同行は、CBDC導入の際にはブロックチェーン技術を採用することを検討する可能性があるとも示唆している。
日本銀行の雨宮正佳副総裁は過去に中央銀行デジタル通貨が既存の金融システムを向上させる可能性は低いだろうと述べているので、この同行のCBDCに対する前向きな姿勢は同行の体制変化を表しているだろう。
他方、ドイツ取引所(DE:DB1Gn)によって運営されていて、ドイツに本拠を置くデリバティブ取引所ユーレックス(Eurex)はビットコイン、イーサリアム、リップルなどに裏付けされた先物取引を開始すると考えられていた。
ドイツ取引所は2017年以来仮想通貨先物取引の導入を検討してきた。同取引所の報道官は、「我々は、個人投資家と機関投資家がビットコインに対する既存の投資を守れる、また仮想通貨価格の下落に備えられるような未来のことを考えている」と述べた。