12日、仮想通貨は値下がりを続けている。悪化する市場心理の中、ビットコインは5,000ドル台を下回っている。
日本時間午後1時2分現在、ビットコインは6.59%安の4,991.2ドルとなっている。4月1日の急騰以来、8日には5,299.4ドルに達し、直近では5,000ドル水準を上回り続けていた。
イーサリアムは8.45%安の163.69ドル、XRPは9.27%安の0.32176ドル、ライトコインは13.83%安の77.878ドルまで落ち込んだ。
仮想通貨市場総額は今週初めの1840億ドルから8%減の1690億ドルとなっている。
IMF専務理事のクリスティーヌ・ラガルド氏は、仮想通貨が「明らかに(伝統的な金融)市場を攪乱している」として批判している。
10日、同氏はCNBCに対し仮想通貨が金融関連業界を混乱させる触媒になりうると警鐘を鳴らした。「分散型台帳技術を扱う仮想通貨、デジタル資産/通貨等は、何にせよ金融システムを妨害している」と主張している。
また、金融業界に大きく影響を与えている仮想通貨に対し、何らかの規制を導入するべきだと付け加えた。同氏は「市場の安定性を脅かすようなイノベーションは要りません」と強調した。
仮想通貨市場縮小の煽りを受け、韓国の主要仮想通貨取引所のBithumbは昨年1億8000万ドルの純損失を計上した。これは、4690億ドルの純利益を計上した2017年期から大きく後退する結果となった。
また、Bithumbは2週間前にハッキング被害を受け、仮想通貨EOSで約1300万ドル、XRPで620万ドルの損失を計上した。同社は韓国勤務の従業員を半減させると報じられている。