19日のビットコインは9000ドルを一時割るものの、反発し前日比横ばいの水準まで戻している。また、米下院金融サービス委員会がフェイスブックに仮想通貨の開発中止を求めたという報道が注目を集めている。
18時10分時点で、ビットコインは0.10%高の9158.1ドル、イーサリアムは0.22%安の268.51ドル、リップルは1.41%安の0.43430ドルを付けている。
一方で、ライトコインは4.82高の137.682ドルとなっている。
米下院金融サービス委員会のマキシン・ウォーターズ委員長がフェイスブック(NASDAQ:FB)に対し新仮想通貨「リブラ」の開発を議会と規制当局による審査が完了するまで中止するよう求めた。
ウォーターズ委員長は「仮想通貨発行の計画を発表することで、同社が未審査のまま拡大を続け、ついに消費者の生活にまで手を伸ばしている」と指摘したうえで、次のように述べている。
「フェイスブックの過去に起こした問題を考慮し、同社による仮想通貨の開発を議会と規制当局が問題点を精査し対処を施すまでの間、仮想通貨の開発を一時停止することに合意するよう要請した」
フェイスブックは18日、仮想通貨用のデジタルウォレットのサービスを提供する新子会社「カリブラ」を設立した。また、28の設立メンバーと共に新仮想通貨の運営を行う「リブラ・アソシエーション」の拠点をジュネーブに設置したことを発表した。
同社の新仮想通貨の発行は2020年の上半期を予定している。
これまでの報道によれば、フランスはこの計画に関する報告書を作成するようG7各国の中央銀行に対し求めており、また欧州議会のMarkus Ferber議員は規制当局が警戒を強めるべきであると警告している。