4日、ビットコインはまたも上昇し、1万1000ドルを突破した。6月中旬には7888ドルだったビットコインは1週間前には1万3929.8ドルとなる急上昇を見せたが、価格の乱高下は今もなお続いている。
17時25分時点でビットコインは3.85%高の11674.2ドルとなっている。また、イーサリアムは0.22%高の294.60ドル、ライトコインは2.65%高の123.811ドルを付けている。
一方で、リップルは0.50%安の0.39732ドルとなっている。
非常に不安定なデジタル資産であるビットコインは今年に入って一時、200%以上の急上昇を見せた。この上昇は主にフェイスブックが独自の仮想通貨リブラを開始する計画を発表したことを好感していると考える者もいる。
しかし11日から急落を初め、今週の初めには9728.5ドルにまで落ち込んでいた。
今回の反発の原因は明らかになっていないが、トレーダーが米国を中心とする不安定な世界経済において、ビットコインや他の主要仮想通貨を代替的な投資先と見做すようになったからではないかとアナリストらは分析している。
フォーブスの報道によれば、OpyDynの創設者で最高経営責任者(CEO)のアレックス・カラスル氏は次のように述べている。
「近頃の強気な上昇は主に、通貨全体が米ドルと連動しているために、世界経済全体が不安定化していることによるものだ」
「勃発寸前で回避された貿易戦争、追加関税、追加制裁の脅威など、悲観的なニュースが絶え間なく流れる中、市場は動揺し、代替的な投資先を探している」
しかし、ビットコインは利益を得るにはあまりにも不安定だと懸念するアナリストもいる。
アーカのジェフ・ドーマン最高投資責任者はビットコインについて次のように述べている。
「ETFが認可されなかったことにより、ビットコインが下落する日は近いだろう。ビットコインは2週間で81%の上昇を見せており、この上昇は主に米国株式の取引が終了した後に起こっている。SECによる認可は期待するものではないだろう」