7月8日のアジア市場で、ビットコイン価格は小上がりとなった。同通貨の方向性を大きく左右するような出来事は無いものの、米国がイランの仮想通貨へのアクセス制限を検討している事が注目を集めている。
午後1時58分時点でビットコイン価格は、1.1%高の11,412.6ドルとなっている。フェイスブックが独自の仮想通貨「リブラ」をローンチするという計画を発表したこと等が主な追い風となり、ボラティリティの高いビットコインは今年に一時200%以上値上がりしていた。
しかし先週7月4日に9,728.5ドルまで急落し、その後11,000ドルまで値を戻した。
一方でイーサリアムは4.1%高の304.4ドルとなっており、XRPは0.1%安の0.39639となった。また、ライトコインは0.4%安の118.341となっている。
イランの通信社「ファーズ」は7月6日に、サイード・ザランディ産業貿易省副大臣が、「米議会が仮想通貨及びビットコインのマイニングへのイランのアクセスを制限しようと動いている」と発言したと報じている。同社は、米国は仮想通貨を系税制裁を逃れ資金洗浄を行うツールだと認識しており、イランによるアクセスの阻止を試みていると報じた。
またザランディ氏の発言を引用し同社は、イランの省庁は中央銀行と連携して仮想通貨関連の問題解決を図ると共に、同国内での取り扱いについて協議していると付け加えた。