11日のアジア市場でビットコインと他の主要仮想通貨価格は下落した。ジェローム・パウエルFRB議長がフェイスブック(NASDAQ:FB)の発表した仮想通貨のリブラに、「深刻な懸念」があり精査が必要だと述べた。
午後1時18分時点で、ビットコインは12.3%安の11.540.2ドルとなり、 イーサリアムは13.1%安の275.07ドルとなった。またライトコインは17.8%安の101.212ドルとなっている。
XRPは15.9%安の0.33990となっている。
パウエル議長は議会証言において、フェイスブックがリブラの計画を進展させる前に、同計画には「徹底的にかつ公的に対処しなければならないプライバシー、マネーロンダリング、消費者保護、財務健全性の観点で深刻な懸念」が存在するとの発言を行った。
パウエル議長は、金融イノベーションを阻むことがFRBの目的ではないと述べた上で、「我々はただ安全かつ健全なやり方で行ってほしいだけだ」と発言した。
マクシーン・ウォーターズ下院金融委員会委員長は、フェイスブックが「疑似的銀行システム及び米ドルに対抗する金融政策システムの創造」を目指しているのではないかと指摘している。
ビットコイン価格は一時13,200ドルをつけ、2019年最高値を僅かに700ドル下回るのみとなった。パウエル議長の発言前まで、同通貨価格は5日続伸していた。
アナリストによると、今月初めのビットコイン価格上昇はヘッジファンドを始めとする機関投資家によって牽引されたとされている。
ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズのトーマス・リー氏は、「マクロ投資のファンドマネージャーと保有総資産の大きい個人投資家の多くは、ほぼビットコインに集中している」と発言している。
またフォーチュンが報じた別のニュースでは、市場の方向性を決定するほどのものではないが、Visa(NYSE:V)が機関投資家向け仮想通貨カストディスタートアップである「アンカレッジ」に数億ドル投資した事が伝えられた。