17日のビットコインは昨夜の下落が一服し、現在は横ばいとなっている。16日では、上院公聴会の米議員たちは、フェイスブックの仮想通貨「リブラ」に対し厳しい追及をした。
午後4時52分の時点で、ビットコインは12.05%安の9574.1ドル、イーサリアムは11.26%安の203.33ドル、XRPは3.56%安の0.30011ドル、ライトコインは11.96%安の79.940ドルとなっている。
フェイスブックのブロックチェーン担当責任者であるDavid Marcus氏は、16日の上院公聴会で議員からの追及を受けていた。
いままで個人情報流出などプライバシー問題を抱えてきたフェイスブックは、仮想通貨についても同様にプライバシーやセキュリティーの観点から信用できないという言及された。
米上院銀行委員会の民主党トップであるシェロッド・ブラウン議員は「フェイスブック(NASDAQ:FB) は、相次ぐスキャンダルによって信頼に値しないことは明らか」と述べ、「彼らが人々の銀行口座で実験できるようにするチャンスを彼らに与えるのは、非常に危険である」とした。
フェイスブックは、独自通貨のリブラの計画を発表して以来、多方面から圧力を受けている。ムニューシン米財務長官は15日、フェイスブックがリブラ経済圏を作ろうとするならば、多くの規制を受けることになると警告した。具体的には、現在の金融機関が対応しているようなマネーロンダリング防止や、テロ資金供与の対策をするべきであるという考えを示した。
このムニューシン氏の発言は、先週11日にトランプ大統領がリブラ計画に対して「信頼性を得られない」という考えを示したことに続く。ムニューシン氏は、「フェイスブックなどが、銀行と同様な機能を持とうとしているのなら、新しい銀行免許申請が必要であり、従来の銀行と同様の規制が必要である」としている。
フェイスブックがリブラ計画を発表後、ビットコインは6月下旬に14000ドル台まで上昇した。しかし、現在ではこの計画に対して多方面から非難を受け、ビットコインも10000ドル台を割っている。