芝犬が冠されたドージコインは2021年に高騰したことで、新たに注目が集まった。テスラCEOのイーロン・マスク氏のツイートなどによって、存在を新たに知った新規ユーザーの中には、ドージコインの初期にどのような物語があったのかを知らない人も多いだろう。マスク氏のツイートによって大きく価格に影響を受けているが、これまでにもドージコインは多くのイベントによって価格が動いてきている。
ドージコインは2013年12月に、IBMソフトウェアエンジニアのビリー・マーカス氏とAdobeのエンジニアであるジャクソン・パーマー氏によって始まった。ドージコインのプロトコルは当初、仮想通貨ラッキーコイン(Luckycoin)をもとにして作成された。ラッキーコイン自体は、プルーフ・オブ・ワークにScryptという暗号化方式を使用するライトコインをベースに作られている。ラッキーコインはマイニングの報酬がランダムで決定されるという特徴をもち、実際にドージコインも2015年5月のアップデートまでランダムで報酬が設定されていた。