[1日 ロイター] - 米中央情報局(CIA)のバーンズ長官は1日、中国との経済的相互依存を踏まえれば、米国が同国との関係を断ち切ることは賢明ではなく、リスク回避やサプライチェーン(供給網)の多様化を図るべきだとの考えを示した。
バーンズ氏は「中国は国際秩序を再構築する意図を持ち、そのための経済力、外交力、軍事力、技術力をますます高めている唯一の国だ」と説明。
重要な鉱物や技術を巡るカルテルに翻弄されることを望む国はないとし、中国のような経済からのデカップリング(分断)を目指すのではなく、強固なサプライチェーンの確保や技術的優位性の維持、産業能力への投資でリスク回避と多様化を進めることが必要だと述べた。