[メルボルン 4日 ロイター] - アジア時間の原油先物は続落。米利上げの最終到達点が従来の想定より切り上がるとの懸念や中国の新型コロナウイルス感染再拡大に伴う需要不安で売りが先行している。
北海ブレント先物は0.22ドル(0.2%)安の1バレル=94.45ドル。週間では1%強安くなっている。
米WTI先物は0.27ドル(0.3%)安の87.90ドル。週間では横ばいの水準。
ANZリサーチのアナリストチームは調査ノートで「さらなる利上げへの懸念によって需要回復の期待が薄れた」と指摘。
イングランド銀行(英中央銀行)が、英経済の後退局面入りに言及し、今後2年間はプラス成長に回帰しない可能性があると警告したことも原油相場の弱材料になった。
ANZのアナリストらは、欧州と米国で自動車の運転時間が減り、インターネット通販大手アマゾンが売上高の減速を予想して配達用燃料の使用減少を想起させるなど、需要減退が鮮明になっていると分析した。