[ロンドン 15日 ロイター] - 英紙テレグラフに掲載されたユーガブの世論調査によると、年内実施が予想されている英総選挙では、スナク首相率いる与党・保守党が野党・労働党に対し、歴史的な大敗北を喫する見通しだ。
それによると、獲得議席数は労働党が385に対し、保守党は169にとどまる見通し。保守党は、ブレア元首相率いる労働党に惨敗して政権が交代した1997年の総選挙よりも多数の議席を失うと予想されている。
スターマー党首率いる労働党に11.5%の票が移動することになり、与党として1906年以来で最大の敗北になるとテレグラフは指摘した。
調査の回答者は1万4000人で、通常のユーガブ調査に比べて約7倍の人数を対象に行われた。
最近の世論調査では、いずれも保守党が労働党のリードを許している。
スナク首相は最新の調査結果について記者団に対し、「昨年は数多くの調査があった。今後も何百と調査が実施されるだろう。しかし意味を持つのは総選挙の時の投票だけだ」と述べ、実際の選挙では保守党が勝つとの自信を示した。
労働党のスターマー党首は15日、記者団に対し、「常に5%負けている気持ちで闘う」と述べ、慢心を戒めた。
英総選挙は来年1月までに実施する規定で、スナク首相は年内実施を示唆している。