[バンコク 15日 ロイター] - オンライン旅行代理店アゴダのオムリ・モルゲンシュテルン最高経営責任者(CEO)は15日、記者団に対し、中国本土からの海外旅行予約は今年末もしくは来年序盤までにコロナ禍前の水準を回復するとの見通しを示した。現時点ではコロナ禍前の半分強にとどまっているという。
中国の渡航制限解除によって大きな恩恵を受けているのがタイだ。アゴダのデータによると、中国人観光客に最も人気のある旅行先は香港、バンコク、プーケットとなっている。
モルゲンシュテルン氏の話では、タイを訪問する中国人観光客はコロナ禍前の約80%に回復している。タイが中国からの入国制限を他国に先駆けて解除したことが、急速な回復につながったという。
タイは今年、外国からの訪問者数が約3000万人となる見通し。そのうち中国からの訪問者は500万人と見込まれている。今年これまでの訪問者数は1140万人で、訪問者の支出額は4720億バーツだった。
アゴダは米オンライン旅行・関連サービス企業ブッキング・ホールディングスの傘下にあり、バンコクを拠点に事業を展開している。