[パリ 20日 ロイター] - エア・インディアは20日、欧州エアバスと米ボーイングから計470機を購入する契約を締結し、世界最大規模の航空見本市「パリ国際航空ショー」では2日目もインドの航空会社が存在感を示した。
エア・インディアは2月に暫定合意していた契約を確定させた。2月時点で1航空会社の発注として過去最多だったが、航空ショー初日の前日にはインドの格安航空会社(LCC)インディゴがエアバスの単通路(ナローボディ)機500機を発注。これを上回った。
エア・インディアはカタログ記載価格で700億ドル相当の契約だとしているが、アナリストによると通常、大口注文には割引が適用される。
新型コロナウイルス流行で打撃を受けた旅行が回復し、航空各社が環境問題に配慮して燃費効率の高い新モデルに目を向ける中、インド航空会社の大口発注は世界的な民間航空機需要の強さを示唆している。
短・中距離用ナローボディ機の需要が最も強いものの、航空機エンジン大手ロールスロイスは長距離用ワイドボディ機の市場も力強く回復していると指摘した。
またこの日はエチオピア航空も、エアバスとボーイングの航空機約130機の購入についてイベント終了後に発表すると明らかにした。