[東京 24日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 20868.03 +58.61 寄り付き 20889.32 安値/高値 20838.22─20952.71
TOPIX .TOPX 終値 1679.89 +3.49 寄り付き 1683.46 安値/高値 1679.53─1686.61
東証出来高(万株) 262945 東証売買代金(億円) 28343.15
東京株式市場で日経平均は4日続伸。終値は1996年12月5日以来、約18年半ぶり の高値を付けた。前日の欧米株式市場ではギリシャ問題の進展期待などを背景に主要指数 が上昇。為替がドル高/円安方向に振れたことも支えとなったが、引けにかけては利益確 定売りに押された。TOPIX終値も2007年8月以来、約7年10カ月ぶりの水準を 回復した。
寄り付きで日経平均は00年4月のITバブル期高値2万0833円21銭を更新。 その後2万0952円71銭まで上げ幅を拡大した。外部要因を好感し、主力株を中心に 買い優勢の展開。ファーストリテイリング 9983.T やソフトバンク 9984.T など値がさ株 の上昇や、外為市場でドルが123円台後半で強含む動きとなったことも支援材料となっ た。
後場には利益確定売りが出て指数は伸び悩む形となったが、高値圏は維持。「国内に は株安材料が乏しい」(国内証券)といった見方も根強く、底堅い動きとなった。
岩井コスモ証券の執行役員投資調査部長、木村勝氏は「空売り比率が高水準にあるな か、今週に入り買い戻しの動きが広がり上昇ピッチが速まった。2万1000円の大台を つければ、目標達成感が出るだろう。来月発表される米企業の決算シーズンを見てからの 動きとなる」と指摘している。
個別銘柄では東洋ゴム工業 5105.T が続伸。同社は23日、免震装置ゴムのデータ改 ざん問題を受け、信木明会長と山本卓司社長が引責辞任すると発表した。22日には外部 調査チームが最終報告書を公表。問題の長期化も懸念されているが、市場では一旦悪材料 出尽くしと受け止められた。
半面、シークス 7613.T が反落。同社は23日、自己株式と大株主による売り出しに 加え、60億円の転換社債型新株予約権付社債(CB)の発行を決議した。需給悪化や潜 在的な希薄化を懸念する売りが出た。
東証1部騰落数は、値上がり1048銘柄に対し、値下がりが682銘柄、変わらず が156銘柄だった。
(長田善行)