[東京 4日 ロイター] - ドル/円 JPY= ユーロ/ドル EUR= ユーロ/円 EURJPY= 午後3時現在 122.59/61 1.0937/41 134.09/13 午前9時現在 122.64/66 1.0916/20 133.88/92 NY午後5時 122.50/55 1.0937/42 134.11/15
午後3時のドル/円は、ニューヨーク午後5時時点とほぼ同水準の122円半ば、欧 州中央銀行(ECB)の追加緩和を通過後のユーロは1.09ドル前半から半ばで底堅さ を維持した。市場の関心は今夜の米雇用統計に移っている。
朝方には日経平均株価が300円超安で寄り付いた後、下げ幅を広げる展開となり、 ドル/円の上値は重くなった。実質五・十日に当たり、仲値公示にかけては輸入企業のド ル買いが出て底堅く推移。株価の下げ幅縮小も相まって122.85円付近まで上昇した 。株価が正午にかけて再び弱含むと、ドル/円も上値が重くなった。 ユーロとドルともに「投機筋だけでなく、腰の入った長期投資家の間でも売り買いの 思惑が交錯している」(国内金融機関)という。
今夜発表される11月の米雇用統計では、一部で「アノマリー」とまで呼ばれる非常 に良好な10月分の結果からの反動が、どの程度になるかが焦点だ。 非農業部門雇用者数(NFP)は10月の27万1000人増から11月は20万人 増程度に減少すると予想され、平均時給の前年同月比は前月の2.5%増から2.3%増 へと減速する予想だ。 市場では「NFPと平均賃金が弱い結果となっても、12月利上げの見通しを大きく 後退させるには至らないだろう」(JPモルガン・チェース銀、チーフFX/EMストラ テジスト、棚瀬順哉氏)との見方が出ている。
為替スワップ取引では、円投/ドル転のベーシス(上乗せ金利)が3カ月物で52. 90ベーシスポイント(bp)と2日につけた3週間ぶり高水準75.18bpから低下 。1カ月物も104.34bpと1日につけた3カ月ぶりの高水準148.98bpから 大幅に低下した。 市場筋によると、3日に実施された新発3カ月物国庫短期証券(TB)の入札での海 外勢の需要がベーシス縮小の背景とみられる。海外勢はTB落札後、円転/ドル投で円資 金をカバーしようとしたが、流動性の低下により、円調達コストを押し上げる形でベーシ スが縮小したもようだ。
(為替マーケットチーム)