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前場に注目すべき3つのポイント~シグナル悪化も現物指数で16000円割れなら押し目拾い

発行済 2016-08-03 08:40
更新済 2016-08-03 19:33
前場に注目すべき3つのポイント~シグナル悪化も現物指数で16000円割れなら押し目拾い

3日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


■株式見通し:シグナル悪化も現物指数で16000円割れなら押し目拾い
■外資系証券の注文動向:差し引き30万株の買い越し
■前場の注目材料:日本電産、米電機大手の事業買収



■シグナル悪化も現物指数で16000円割れなら押し目拾い

3日の日本株市場は政策期待等を背景に、下値の堅さを見極める展開になりそうだ。
2日の米国市場は、欧州株が全面安となったほか、日本の景気刺激策への失望感から売りが先行。
その後も原油安などが嫌気され、NYダウは7日続落だった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比245円安の16095円となり、これにさや寄せする格好からのギャップ・ダウンから始まることになりそうだ。


売り一巡後は日銀のETF買入れ額増額に伴う需給インパクトを見極めることになり、買入れ期待から次第に底堅さが意識されてくる可能性がある。
大阪225先物は先週、日銀の金融政策決定会合時の波乱展開の中で、15910円と16000円を割り込む場面をみせていた。
昨日のナイトセッションで再び16000円を割り込んでおり、現物指数において、いったん節目を割り込んでくるまでは、底打ち感が高まらない可能性がありそうだ。


これにより日経平均は25日線を割り込んでくるほか、一目均衡表の雲上限を割り込んでくる。
シグナルは悪化傾向となろうが、節目を割り込む局面においては、押し目拾いを意識しておきたい。
また、日銀のETF買入れに関心が集まりやすいため、引き続きファーストリテ (T:9983)、ソフトバンクグ (T:9984)など指数インパクトの大きい値がさ株の動向に注視。
また、米国では失望につながったとはいえ、経済対策を背景に、インフラ関連などの動向も注目されてくると見ておきたい。



(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き30万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り720万株、買い750万株、差し引き30万株の買い越しとの観測。
なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。



7月27日(水):350万株の売り越し
7月28日(木):120万株の買い越し
7月29日(金):470万株の売り越し
8月01日(月):950万株の買い越し
8月02日(火):180万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは下落(18313.77、-90.74)・NY原油(39.51、-0.55)
・財務相と金融庁長官、日銀のETF購入増額を認可
・事業規模28兆円超の経済対策、閣議決定
・日本電産 (T:6594)、米電機大手の事業買収
・ホンダ (T:7267)、4-6月営業益12%増

・きょう内閣改造
・米マイアミ北部地区でジカ熱拡大
・ユニクロ7月既存店18%増、客数6ヶ月ぶり増
・インフラなど政策関連への資金シフトに期待


☆前場のイベントスケジュール



・10:45 中・7月財新サービス業PMI(6月:52.7)
・10:45 中・7月財新総合PMI(6月:50.3)



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