こんにちは、フィスコリサーチレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。
10月5日夜のNY原油価格は原油在庫の減少やハリケーンの上陸情報を背景に上昇しています。
原油在庫の減少はアメリカエネルギー情報局(EIA)の週間石油統計によりわかったことですが、松永さんに詳しく伺うと、
『EIA週間石油在庫統計は、原油が260万バレル増予想に対して300万バレル減、ガソリンが70万バレル増予想に対して20万バレル増、ディスティレートが70万バレル減予想に対して前週と変わらずとなりました。
製油所稼働率は1.8%低下の88.3%となり、米原油生産は3万バレル減の日量846.7万バレルとなりました』とのこと。
それに加えて、
『米オイルリグ数が6月ごろから増加傾向を続けている割に米原油生産が7月ごろから横ばいを続けているようです』との指摘もされています。
また、南米沖の太平洋で海面水温が平年より低い状態になっていることからラニーニャ現象が起きています。
となるとハリケーンの発生が気になるところですが、
『今年の米国は、「ハリケーンの当たり年」となる可能性も高いだけに、今後のハリケーン情報に注意が必要となりそうです』とおっしゃっていました。
ハリケーンが多発すると、生産拠点の稼動が減ったり、原油精製所に被害が出たりなど、原油の供給が減少するので価格の上昇が予測されます。
原油価格を左右する原油在庫やハリケーンの情報にアンテナをはっておきたいですね。
上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の10月6日付「原油市場」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。
フィスコリサーチレポーター 三井智映子