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冨士ダイス Research Memo(3):超硬耐摩耗工具トップシェア企業として着実な成長を続ける

発行済 2017-07-14 16:12
更新済 2017-07-14 16:33
冨士ダイス Research Memo(3):超硬耐摩耗工具トップシェア企業として着実な成長を続ける
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■事業概要

1. 超硬耐摩耗工具トップシェア企業で近年もシェア向上
冨士ダイス (T:6167)の属する超硬工具業界は業界全体の出荷額が2016年度3,322億円あり、この中で同社製品市場の超硬耐摩耗工具の出荷額は379億円となっている。
同社の2016年度における耐摩耗工具国内出荷額シェアは31.4%と、業界トップシェアを誇る。
また最近の日本機械工具工業会生産動態数字をベースとした同社超硬製品売上高との対比推移では2016年度32.9%となっており、緩やかながら3年連続でシェアが向上している。


2. 製品別構成では大きな変動がなく、多品種少量生産、多様な顧客に対応
製品別売上推移では、製品内での変動は結構あるとみられるものの、製品別構成比では大きな変動はなく、多品種少量生産、多様な顧客対応により、バランスの良い成長を続けていると判断される。


3. 顧客産業分類別売上構成では輸送用機械向けが拡大
過去3期間の顧客産業分類別売上構成比推移では、輸送用機械向け比率が向上、全体の20%を超える水準となっている。
自動車生産においては安全志向の高まりから自動車部品の強度と精度要求が高まっており、これらの部品を製造するにあたり、大量生産に耐える高精度、高強度、耐摩耗性を有する超硬合金の利用拡大が追い風となっている。
また金型・工具向け素材売上が伸びているのは、材料製造部門を持たない顧客からの要求性能に対応し、柔軟に対応できる素材開発力が発揮されていると判断できる。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)

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