債券先物は150円台後半で推移し、上げ渋る展開か/債券・金利 今日のポイント 2018年02月28日(水曜日)−株式会社フィスコ 担当 小瀬 正毅 問合せ先:03-5774-2444 newsadmin@fisco.co.jp
今日のポイント *07:55JST 債券先物は150円台後半で推移し、上げ渋る展開か
<円債市場> 27日 債券先物3月限終値:151円02銭 レンジ:150円96銭-151円05銭 19660枚
本日28日の債券先物3月限は150円台後半で推移し、上げ渋る展開となりそうだ。為替 相場は円安方向に振れていることや、米長期金利の上昇が意識されそうだ。株安でも 債券先物の上昇は一服するとみられる。現物債の取引では長期債の気配が相対的にやや 甘くなりそうだ。
・債券先物3月限想定レンジ:150円75銭-00銭 10年債利回り:0.04%-0.05%
<米国債概況> 27日の米国長期債相場は反落。この日行われたパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の 議会証言(質疑応答)で「経済に関する私の個人的な見通しは、12月以降に強まった」、 「インフレ率が目標に向けて上昇しつつあるとの予想に対する自信を強めるデータが出て いる」、「政策金利のさらなる漸進的な引き上げが、最大限の雇用と物価安定という当局 の目標達成への最善策」などの見解を述べたことが金利上昇につながった。ただ、長期ゾ ーンにデュレーション調整に絡んだ買いが多少入った関係で債券利回りの上昇はやや抑制 された。
カーブはまちまちの動きとなり、短・中期、短・長期間でややスティープニング。中・ 長期間ではフラットニング気配で推移。2年-10年は63.10bp近辺、5年-30年は49.75bp近辺 で引けた。2年債利回りは2.26%(前日比:+4bp)、10年債利回りは2.89%(同比:+3bp)、 30年債利回りは3.16%(同比:+1bp)で取引を終えた。
本日の主要政治・経済イベント
<国内> ・08:50 1月鉱工業生産速報値(前月比予想:-4.0%、12月:+2.9%)
<海外> ・10:00 中・2月製造業PMI(予想:51.1、1月:51.3) ・10:00 中・2月非製造業PMI(予想:55.0、1月:55.3) ・17:55 独・2月失業率(予想:5.4%、1月:5.4%) ・19:00 ユーロ圏・2月消費者物価指数速報値(前年比予想:+1.2%、1月:+1.3%) ・21:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:-6.6%) ・21:00 南ア・1月貿易収支(予想:-17億ランド、12月:+157億ランド) ・22:30 米・10-12月期GDP改定値(前期比年率予想:+2.5%、速報値:+2.6%) ・23:45 米・2月シカゴ購買部協会景気指数(予想:64.0、1月:65.7) ・24:00 米・1月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+0.5%、12月:+0.5%) 《MK》