7月のイギリスの消費者物価は、前年同期と比較して2.5%に上昇した。これは予想通りで、6月の2.4%から上昇している。自動車燃料、運輸、コンピュータゲームの費用が増加したことで、8カ月ぶりに増加した。
物価上昇圧力は、一部の金融サービスや衣料品や靴の価格によって相殺されたが、これはこの分野で苦労している小売業者が夏の割引セールを拡大したためで、価格は月に3.7%下がっている。
食品、エネルギー、アルコール、たばこの費用を除いたコアCPIは、昨年の季節調整済みレート 1.9%で前月より増加した。
インフレ率の発表は、英国の失業率が第2四半期に43年ぶりの低水準に予期せず低下したことを示すデータの翌日となったが、直近の9ヶ月で賃金の伸びが最も鈍化もした。この数字は、英国の労働市場における厳しい状況を鮮明に描いたものであり、失業率はよい結果だったが、賃金の強い伸びには至らなかった。
イングランド銀行は今月初めに金利を引き上げたが、欧州連合(EU)を離脱する明確な計画がないまま来年のブリグジットを迎えることに関し、英国首脳を突き上げて交渉を急がせてはいないことを伝えた。
英国がEUを離れるまでの8カ月未満の段階で、政府はまだ欧州連合(EU)と合意しておらず、次に何が起こるかの正式な合意なしにEUを離れる見通しについてより公に話し始めた。