中国における11月の小売り売上高と工業生産高の成長は予想を下回った。
中国国家統計局によると、予想の中央値であった8.8%を下回り、小売り売上高は対前年比で8.1%の成長であった。ロイターによると、この成長幅は2003年以来最低である。
また、工業生産高増加率も市場予想の5.9%を0.5%下回り、対前年比で5.4%であった。
一方で、 設備投資 は予想の5.8%よりも僅かに高く、1月から11月までで5.9%上昇した。
この芳しくないデータには、未だに解決されていない米中貿易摩擦が影響していると考えられる。
しかし、中国サイドの動きによって、今月米中関係には進展があるようにみられる。
中国は米国自動車に対する報復関税を解除すること、最先端テクノロジーにおいて世界首位を目指すという「中国製造2025」計画の一部を10年延期することを公約した。
「中国製造2025」は2015年5月に発表された戦略計画である。この計画は輸入技術への依存度を下げることが目標であり、トランプ氏による貿易戦争の主眼点である。
中国は海外企業の市場参入をさらに受け入れようとしている。
ブルームバーグは、トランプ政権は2000億ドル分の中国製品に対する関税の10%から25%への引き上げを公式に3月まで延期すると本日中に発表すると報道している。