14日に公表された1月の中国貿易統計は、予想を上回った。
中国海関総署のデータによると、1月分の輸出量は1年間で9.1%増加し、予想の3.2%の減少を上回った。
輸入量も1.5%のみの減少であった。これは予想されていた10%の減少よりも低く、また12月の7.6%減よりも減少幅が縮小した。
同国の12月貿易黒字は391億6000万ドルとなり、予想の335億ドルを上回った。
アナリストは、旧正月が昨年は2月15日に始まったのに対して今年は2月5日に始まり長かったため、貿易統計は好調になる可能性があると述べていた。アナリストは、年初めの2ヶ月間におけるデータは注意を払いながら分析しなければいけないとしていた。
J.P.モルガンのアジア株式戦略担当者であるMixo Das氏はCNBCに対して、旧正月休暇や周期、構造変化などの要因が存在していたため、本日公表された貿易統計を深く分析するつもりはないと述べた。
同氏は、中国経済が2019年前半に底に達するとまだ思っている、とも伝えた。
この貿易統計によると、中国の米国に対する貿易黒字は12月の298億7000万ドルから1月には273億ドルへと減少した。
今週北京で米中貿易協議が始まった中で、今回の貿易統計は予想を上回った。サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、金曜日に習近平中国国家主席とスティーブン・ムニューシン米財務長官、ロバート・ライトハイザー通商代表部(USTR)代表が会談を行うという。
両国は3月1日までに合意に至ろうとしている。もし3月1日までに合意に至らなければ、トランプ大統領は2000億ドル相当の中国製品に対する関税を10%から25%に引き上げる可能性がある。