[ベルリン 12日 ロイター] - ドイツのショルツ財務相は12日、国内の預金者に対し、預金金利がマイナスになる可能性を想定する必要はないと呼びかけた。
12日の欧州中央銀行(ECB)理事会を控え、預金者の不安払拭に努めた。ECBはこの日の理事会で金融緩和を発表する見通し。
同相はパッサウアー・ノイエ・プレッセ紙に対し「全面的なマイナス金利」を想定する必要はないと発言。
「顧客の銀行契約の大半は、現在そのような懲罰的な金利が許可されていない。このため深刻な問題はない」とし「銀行の経営陣も、そのような懲罰的な金利を導入すればどうなるかわかっている」と述べた。
同相は「ドイツの個人顧客が全面的なマイナス金利を想定する必要はないと思う。状況を注視しており、我々の選択肢を検討している」と付け加えた。