[上海 8日 ロイター] - 中国の中央結算公司と上海清算所のデータを基にロイターが算出したところによると、中国の銀行間市場で取引される債券の外国人投資家の保有額は10月末時点で2兆1300億元(3050億ドル)となり、過去最高を8カ月連続で更新した。
米中間の緊張緩和の兆しが人民元相場を押し上げたほか、世界的な指数に中国の債券が引き続き段階的に組み入れられていることを受けた。
保有額全体の59.09%(1兆2600億元)は中国国債が占めた。こちらも過去最高だった。
ただ、祝日で営業日が少なかったため、増加ペースは9月よりも鈍った。
中国外貨取引センター(CFETS)はメッセージアプリの公式アカウントで、10月には「債券通(ボンドコネクト)」と「中国銀行間市場(CIBM)ダイレクト」のチャンネルを通じて外国人投資家が中国の債券を差し引きで503億元相当買い入れたことを明らかにした。CFETSのデータによると、これは規模としては5カ月ぶりの低水準で、9月の差し引きの増加額の半分未満となる。
中国人民元は10月に対ドルで1.53%上昇。上昇率としては1月以来の大きさ。