(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は6日、10年に及ぶ危機との闘いの結果、新型コロナウイルスの発生などの新たな脅威に対して政策当局には追加の金融緩和の選択肢はあまり残っていないと述べた。
総裁はブリュッセルの欧州議会で証言し、域内経済は依然「底堅い」ものの、去ることのない世界的な脅威が経済活動の最近の安定化を覆す恐れがあると警鐘を鳴らし、世界経済環境を取り巻く不確実性は依然として高いと指摘した。
成長鈍化のトレンドと「金融危機が残した影響が金利を押し下げた」とし、 「この低金利と低インフレの環境は、ECBや世界の他の中銀が景気悪化に対応して金融政策を緩和できる余地を著しく狭めた」と語った。
原題:Lagarde Warns ECB Has Limited Options to Fight Lingering Threats(抜粋)
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