[1日 ロイター] - 米国の自動車メーカーは1日、新型コロナウイルス危機からの回復の兆候が続いているとの見方を示した。第3・四半期の需要改善を受けて、ゼネラル・モーターズ(GM) (N:GM)など大手メーカーが販売店在庫の再構築に向け生産強化に動いている。
第3・四半期の販売台数は減少したものの、特に利益率の高いスポーツ用多目的車(SUV)やピックアップトラックの需要が増加していると業界関係者は指摘。
GMのチーフエコノミスト、エレイン・バックバーグ氏は「第3・四半期に経済が大きく持ち直す中、新車販売はさらに回復力を増している」とし、超低金利の自動車ローンが販売を後押ししたが、新型コロナの影響による需要がさらに支援したと述べた。
GMの第3・四半期販売は10%減少したが、業績は毎月改善しているという。第4・四半期は季節調整済みで1590万台の見通しで、第3・四半期から400万台増加すると見込みだという。
トヨタ自動車 (T:7203)は、第3・四半期の米国販売が11%減だったが、9月は16%増だった。
フィアット・クライスラー・オートモービルズ (N:FCAU) (MI:FCHA)も第3・四半期販売は10%減。前四半期比では38%増加し、需要は力強いと指摘。米販売責任者のジェフ・コーマー氏は「米国市場には楽観的で、年末まで販売は好調さを維持すると予想する」と述べた。
日産自動車 (T:7201)も第3・四半期が32%減と落ち込んだが、販売は改善しているとし、北米販売責任者のデービッド・カーショー氏は「市場の消費者信頼感は上がっている」と述べた。