[東京 30日 ロイター] - 財務省が30日発表した2019年度の法人企業統計によると、設備投資額は全産業(金融業・保険業を除く)で前年度比10.4%減となった。前年度(同8.1%増)までは増加が続いていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響などから2桁のマイナスに落ち込んだ。一方、企業の内部留保は拡大傾向が続き、8年連続で過去最高を更新した。
設備投資の内訳は、製造業は同4.6%減、非製造業では同13.2%減。
売上高は全産業で同3.5%減(18年度は同0.6%減)、経常利益は同14.9%減(同0.4%増)だった。
一方、内部留保に当たる利益剰余金は前年度比2.6%増の475兆0161億円なった。非製造業が4.2%増となった半面、製造業は0.4%減少した。
法人企業統計は四半期ごとに調査が行われ、資本金1000万円以上の法人企業が対象。
(田中志保)