[パリ 9日 ロイター] - フランスの中央銀行は9日、同国の今月の経済活動は平常時の水準を12%下回るとの見通しを示した。同国は新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するため、2度目のロックダウン(都市封鎖)に踏み切った。
マクロン仏大統領は10月28日、新型コロナの感染防止に向け、10月30日から12月1日までの約1カ月、全土で再びロックダウンを実施すると発表した。ただ、初回のロックダウンと比べると、経済への影響を抑えるため規制は緩やかな内容になっている。[nL4N2HJ4HH]
仏中銀によると、11月の経済活動の減少率の12%は、10月の4%より大きいが、最初のロックダウンが導入された4月の31%と比べると小幅。
中銀のビルロワドガロー総裁は、RTLラジオで「(コロナ流行)第2波の前には、2020年通年の成長率を9%弱のマイナスと予想していたが、今では9─10%のマイナスを見込んでいる」と述べた。
仏中銀は、財界人8500人を対象にした月次調査の結果に基づいて、ロックダウンの経済への影響を推定した。調査は10月28日から11月4日に行い、回答の90%はロックダウン開始後に返ってきた。