日経平均<.N225> 日経平均先物9月限<0#2JNIU0>
終値 9879.85 (+174.60) 終値 9880 (+170)
寄り付き 9824.93 寄り付き 9830
安値/高値 9819.95─9882.05 安値/高値 9820─9890
出来高(万株) 147106 出来高(単位) 37767
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[東京 14日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は3日続伸。前週末の米株高と
足元のユーロ安・円高一服を受けて、買い先行となった。9800円台を回復して大引け
となったが、午前の買い一巡後は材料難でもみあい。中国市場の休場もあり、午後は特に
動意に乏しい展開となった。
市場では「米株高とユーロ安一服で自律反発となったが、ここから一本調子の上げは難
しい。一進一退で下値を固めながらじりじりと上昇していくのではないか」(みずほ証券
エクイティ調査部・シニアテクニカルアナリストの三浦豊氏)との声が聞かれた。
東証1部騰落数は値上がり1345銘柄に対して値下がり211銘柄、変わらずが
115銘柄。東証1部の売買代金は9941億円と、1兆円に届かなかった。
きょう午後の日経平均の値幅は33円弱となった。市場関係者からは「特に、先物がほ
とんど横ばいで動きがなく、こう着感が強まった」(国内投信)との声がきかれた。ある
市場関係者は「材料待ちの状態で、為替と連動させた売買以外はほとんどみられない。海
外投資家も寄り付きで買った後は様子見だった」(国内証券)と述べた。
インベストラスト代表の福永博之氏は、底入れの意識があれば現物の商いが膨らむべき
ところが、売買代金が伸びていないと懸念する。「ホンダ<7267.T>や三井物産<8031.T>、
パナソニック<6752.T>など、一部の銘柄に物色が集中した。ソニー<6758.T>は商いは膨ら
んだものの、午後は上げ幅を縮小するなど、円高一服という好環境を生かしきれていない
という印象。市場の姿勢が依然、慎重であることがうかがえる」とみている。
別の市場関係者は「今晩の米株次第では明日、再度下押す可能性はある。下げ幅を徐々
に縮小しながらの値固めになると予想している。ただ、欧州の債務問題が表面化して以降
のファンダメンタルズを計る経済指標の発表がこれからというのが気がかりだ。今のとこ
ろ、米国や中国の景気回復への支障にはならないとみているが、積極的に上値を追える状
況でもない」(国内証券トレーダー)と述べた。
業種別ではほぼ全面高となり、海運や機械、、ゴム製品、空運、自動車の上昇が目立っ
た。
個別銘柄では、 ホンダ<7267.T>が商いをともない反発。東証1部売買代金トップとな
った。ユーロ安・円高の一服と米株高で買い戻しが入ったほか、ストで生産がストップし
ていた中国工場の一部で生産再開の動きがみられることも買い安心感につながったという。
東急不動産<8815.T>が続伸。クレディ・スイスが、同社の投資評価を「ニュートラル」
から「アウトパフォーム」に引き上げたことなどが材料となった。目標株価は380円か
ら410円に引き上げられた。
大手銀行株は、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>がさえない。
(ロイター日本語ニュース 石渡 亜紀子記者)