
[ニューヨーク 18日 ロイター] - 今週の米社債市場では、投資家が高利回りを追求していることを背景に起債が相次いでいる。
17日には、サウジアラムコ (SE:2222)やフォルクスワーゲン(VW) (DE:VOWG_p)など、投資適格級の発行体による起債が5月以降で最大の263億ドルに達した。
世界的な低金利を背景に、相対的に利回りが高い社債の需要が拡大しており、リスクの高い社債の対米国債利回りスプレッドは今週、新型コロナウイルス流行前の低水準付近まで縮小した。
特にリスクの高いハイイールド債は、こうした傾向が顕著で、マークイットが算出するハイイールド債のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)指数
米国では、新型コロナの感染拡大で景気回復の腰折れに対する懸念が浮上しているが、投資家の旺盛な社債需要と連邦準備理事会(FRB)の金融緩和を背景に、企業は借り入れを継続し、破綻を回避することが可能になっている。
ダイアモンド・ヒル・キャピタル・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ジョン・マクレイン氏は「相変わらず、資本へのアクセスは可能だ。ファンダメンタルズは関係ない」と述べた。
新型コロナで特に打撃を受けた業界の企業も、投資家の旺盛な需要を背景に資金調達が可能になっている。
今週のハイイールド債市場では、ホテル経営のヒルトン (N:HLT)や、カジノ運営のMGMリゾーツ (N:MGM)系の不動産投資信託(REIT)であるMGMグロース・プロパティーズ (N:MGP)が起債した。
クルーズ船運航のカーニバル (N:CCL)とノルウェージャン (N:NCLH)も18日に株式を売却する予定だ。
社債のデフォルト(債務不履行)や格下げが激増すれば、状況が変わる可能性はあるが、FRBが政策を変更するまでは、そのような可能性は低いとの見方も出ている。
ナットアライアンス・セキュリティーズの国際債券担当トップ、アンドルー・ブレナー氏は「来年も低金利が続き、投資家が利回りを追求するだろう。長期債やリスクの高いクレジット商品に投資する動きが広がるはずだ」との見方を示した。
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