[パリ 29日 ロイター] - フランス国立統計経済研究所(INSEE)が発表した2020年第4・四半期の国内総生産(GDP)速報値は、前期比1.3%減少した。
新型コロナウイルスの流行に伴い2回目のロックダウン(都市封鎖)を導入したことが響いたが、市場予想ほど大幅なマイナス成長とはならなかった。
ロイターがまとめた市場予想は4%減。予想レンジは1.4%減ー5.3%減だった。
第3・四半期は前期比18.5%増と、前例のない増加を記録していた。1回目のロックダウンが終了したことが寄与した。
2020年のGDPは8.3%減。政府が予算案で公表していた予測である11%減を上回った。
政府は公的部門の財政赤字をGDP比11.3%と予測していたが、同比率は予測を下回る可能性が高い。
INSEEによると、12月の個人消費は前月比で23%増加。年末休暇に向けてロックダウンが緩和されたことが寄与した。これにより、第4・四半期の家計支出の減少ペースが抑制された。
第4・四半期のGDPに対する純輸出の寄与度は0.9%ポイント。在庫の寄与度は0.4%ポイントだった。
INSEEによると、第4・四半期は輸送機器や医薬品の輸出が底堅く推移した一方、経済活動の低迷で石油輸入が低迷した。
*内容を追加しました。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20210129T070937+0000