[東京 6日 ロイター] - 内閣府が6日公表した6月の景気動向指数(速報値、2015年=100)によると、指標となる一致指数は前月比1.9ポイント上昇の94.0となり、2カ月ぶりにプラスに転じた。有効求人倍率の改善や鉱工業生産の増加が寄与した。このほか輸出数量や投資財出荷も改善した。
中でも自動車や半導体製造装置などの増産が寄与した。鉄鋼や非鉄の出荷も改善した。
一致指数から機械的に内閣府が決める基調判断は3月以来の「改善を示している」との表現を据え置いた。
先行指数は前月比1.5ポイント上昇の104.1となり、2カ月ぶりのプラスだった。新型コロナウイルス感染者数の動向が比較的落ち着いていたことから消費者態度指数が改善した。新規求人数、鉱工業用生産財在庫率などの改善も指数を押し上げた。自動車用照明器具などの在庫が改善したという。
一方、マネーストックは前年比で増えたものの、プラス幅が縮小したため指数押し下げに働いた。
遅行指数は、前月比3.3ポイント上昇の96.5と2カ月ぶりのプラスだった。法人税収入や最終需要財在庫が改善した。